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Netflixシリーズ『地面師たち』が配信間近!地面師とは?詐欺の手口と対策を解説

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 俳優の綾野剛豊川悦司がダブル主演、大根仁監督で新庄耕氏の小説を実写化したNetflixシリーズ『地面師たち』(全7話)が、今月25日より配信開始となる。そこで「地面師」について事前に勉強すれば本作の理解がもっと進むはずです!行ってみましょう♪

地面師とは?

地面師は、不動産の本当の所有者になりすまし、詐欺のターゲットである買主にその不動産を購入させて代金をだまし取る詐欺師です。地面師の詐欺はグループで行われることが一般的で、役割分担が明確です。例えば、主犯が詐欺の計画を立て、他のメンバーが偽造書類を作成し、買主と交渉する役割を担います。

地面師の手口

地面師詐欺は以下のような手口で行われます。

  • 偽造書類の作成: 運転免許証やパスポート、印鑑証明書などを偽造し、買主に提示します。
  • なりすまし: 実際の所有者になりすまし、買主に不動産を売却します。
  • グループ作業: グループ内で役割を分担し、詐欺を円滑に進めます。

買主が偽の所有者に代金を支払ってしまうと、法務局での登記申請が却下され、詐欺に気づいたときには地面師グループは既に行方をくらましています。

実際の事件

地面師詐欺は現在でも発生しています。以下は最近の大規模な事件の一例です。

積水ハウス事件

2017年、積水ハウスは東京都目黒区の「海喜館」という広さ600坪の土地を購入し、総額63億円を支払いました。しかし、取引後に書類が偽物であることが発覚し、地面師グループに騙されたことが判明しました。所有者になりすました女がパスポートを偽造し、詐欺を成功させました。

アパホテル事件

2013年、アパホテルは東京都赤坂の駐車場を購入し、12億円以上を支払いました。地面師は所有者の相続人になりすまし、偽造された書類を使って詐欺を行いました。後に法務局が書類偽造を理由に登記申請を却下し、詐欺が発覚しました。

詐欺の成立しやすい理由

地面師詐欺が成立しやすい理由は、不動産取引の特性にあります。売主が買主よりも立場が強いため、買主は売主の本人確認を十分に行えないことが多いのです。また、詐欺が発覚するまでのタイムラグがあるため、地面師グループは逃げる時間を確保できます。

地面師に騙されないための防衛手段

地面師詐欺から身を守るためには、以下の防衛手段が有効です。

  • 本人確認を徹底する: 専門家と協力し、売主の本人確認を徹底します。
  • 信頼できる仲介業者や司法書士を選ぶ: 取引の安全性を高めるため、信頼できる専門家を選びます。
  • 狙われやすい不動産の特徴を知る: 所有者が高齢である物件や、空き家・更地の物件は地面師に狙われやすいため、注意が必要です。
  • 怪しい取引のサインに注意する: 取引態様が仲介や代理である場合や、決済を急かされる場合には特に注意します。

地面師詐欺は、多くの人にとって大きな損失をもたらす可能性があります。取引の際には慎重な対応が求められます。

まとめ

地面師詐欺の手口や対策について解説しました。不動産取引においては、売主の本人確認を徹底することが最も重要です。専門家と協力し、信頼できる仲介業者や司法書士を選ぶことで、詐欺被害を防ぐことができます。また、狙われやすい不動産の特徴を知り、怪しい取引のサインに注意することも大切です。地面師詐欺に遭わないよう、慎重な対応を心がけましょう。

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